オーケストラ!!

フランスの映画。

30年前にチャイコフスキーの協奏曲をKGBに中断させられた、元天才飲んだくれ指揮者:フィリポフがパリのマルシェでリベンジをするという話。

団員はまっっっっっったく練習してないし、マルシェ座にふっかけまくるしでひやひやする映画でした。なんでこんなに俺が気を揉まないとあかんのや…

終盤にある演奏シーンは入りがぐっちゃぐちゃでほんと聞いてる側が悲鳴を挙げそうな演奏だったけど、バイオリンソリストのアンヌ=マリージャケの演奏が団員の持つポテンシャルを存分に引き出し、情熱的な演奏に変わったのがカタルシスを感じられてとてもよかった。

演奏シーンほんとによかったんだけど、一番印象に残ってるのはエネルギー成金「ガス王」の披露宴だね。披露宴に参加してたマフィアの親玉が成金の花嫁に手を出しちゃってえらいこっちゃ。そのまま問答無用で銃撃戦になるんだけど、眉一つピクリとさせずに引き金を引き続けるマフィアがめっちゃシュール。

ロシア人の遺伝子には恐怖を感じる遺伝子が少ないみたいな話きいたことあるけど、それを表したシーンなのかなと思った。